「情報を整理して届けること」に価値は作れないか?と思うようになった話

小規模EC運営

最近、エクストリム本体の方で、メーカー様向けの掲載案内ページを作成しました。

メーカー様へ 商品掲載・情報発信のご案内 | エクステリアの通販サイト【エクストリム】
メーカー様へ掲載・取材についてエクストリムでは、エクステリア商品・建材・住まいまわりの商品を中心に、新規お取引先様を募集しております。

内容としては、

「メーカー様の商品や取り組みを、販売店目線で整理しながら情報発信できないか」

商品掲載をサービス化した

というものです。

こう書くと、

「なぜ販売店側が有料で記事掲載を行うの?」

と思う方もいるかもしれません。(特にメーカーの方)

実際、自分でも少し前までは、

「ECサイトは商品ページを並べて販売するもの」

という感覚がかなり強かったと思います。

ただ、ここ数年ECを運営する中で、その考え方が少しずつ変わってきました。

今までのECは“メーカー情報を並べる”形が多かった

エクステリアECって、基本的にはメーカーの商品を販売する形です。

なので、どうしても、

  • メーカーカタログ
  • メーカー画像
  • スペック情報
  • 施工説明書

などをベースに商品ページを作ることになります。

もちろん、それ自体は必要なことです。

ただ、実際に運営していると、

「どのサイトも似たような情報になりやすい」

という問題が出てきます。

そうなると、最後はどうしても、

  • 価格
  • ポイント還元
  • 送料無料

みたいな勝負になりやすい。

もちろん価格も大事です。

ただ、それだけだと小規模ECはかなり疲弊しやすいんですよね。

実際のお問い合わせを見ると、“悩み方”はもっと細かい

一方で、実際のお問い合わせを見ていると、ユーザーが知りたいことは、単純なスペック情報だけではないことがかなり多いです。

例えば、

  • DIYで設置できるのか
  • サイズ感はどうなのか
  • 実際どこで困るのか
  • オプションは何が必要なのか
  • どんな人に向いているのか

などです。

特にエクステリア商品って、

「初めて購入する」

ケースがかなり多いんですよね。

だからこそ、

「メーカー側が伝えたい情報」

と、

「ユーザー側が知りたい情報」

の間に、少しギャップがあるようにも感じていました。

今回のケースは「エクステリア」を元に話をしていますが、本質的には、

  • 初めて購入するもの
  • (一般的に)なじみのないもの
  • 高額なもの

を取り扱っているEC事業者の方には、「うんうん」と同意を頂ける内容ではないかと思います。

実際に「ハネノバス」で感じたこと

最近では、信楽焼浴槽「ハネノバス」の情報整理にも関わらせていただきました。

単純に商品を掲載するだけではなく、

実際に窯元へ足を運び、

  • 製造背景
  • 現地で感じたこと
  • なぜこの形になっているのか
  • どういう空間で使われているのか

などを直接確認しながら、情報を整理していきました。

ハネノバスでは実際に窯元に訪問

その中で、

  • カタログ制作
  • 商品ページ制作
  • 特徴の言語化
  • 導線設計

なども行っています。

これって、単純な「商品登録」とは少し違う感覚なんですよね。

実際に現地で見たり、話を聞いたりすることで、

「メーカー側が本当は伝えたいこと」

と、

「ユーザー側が知りたいこと」

の間を整理してつなぐような感覚に近いのかもしれません。

メーカー側にも“本当は伝えたいこと”がある気がしている

最近特に感じるのですが、メーカー側も本当は、

「価格以外の価値」

をもっと伝えたいと思っているのではないか、と感じる場面があります。

例えば、

「なぜこの仕様なのか」
「どんな悩みを解決したかったのか」
「どういう使い方を想定しているのか」
「どんな背景で作られたのか」

などです。

ただ実際には、

  • カタログ
  • スペック
  • 図面

だけでは、その辺りがなかなか伝わり切らないことも多い。

逆に販売店側は、

  • 実際のお問い合わせ
  • 比較されるポイント
  • 悩みやすい部分
  • 誤解されやすい部分

などを日々見る立場にあります。

だからこそ、

“販売店目線で情報を整理し直す”

ことにも、何か価値があるのではないか。

最近はそんなことを考えるようになってきました。

「情報を整理して届けること」自体を価値にできないか?

今回の掲載案内についても、

「広告枠を販売したい」

というより、

「情報を整理して届けること自体を価値にできないか?」

という実験的な意味合いがあります。

例えば、

  • 展示会レポート
  • 実際の使用感
  • 販売店目線の解説
  • FAQ
  • 比較ポイント
  • AI検索を意識した情報整理

などを含めながら、

“初めて検討するユーザーにも分かりやすい形”

へ整理して届ける。

これって、

  • メーカー側
  • 販売店側
  • ユーザー側

それぞれにメリットがある形を作れる可能性があるのではないか、と感じています。

AI時代は“整理された情報”の価値も上がっている気がする

最近はAI検索もかなり増えてきました。

以前の記事でも書きましたが、Google検索でもAIによる要約表示がかなり増えてきています。

そうなると今後は、

「情報量」

だけではなく、

「整理されていて分かりやすい情報」

の価値も、以前より上がっていくのかもしれません。

特にエクステリア商品って、

専門性
施工条件
サイズ
オプション構成

など、複雑な要素も多いです。

だからこそ、

“実際のお問い合わせ”

を踏まえながら整理された情報には、一定の価値が残っていくのではないか。

そんなことを最近は感じています。

“モノ売り”だけではないECの形もあるのかもしれない

今までは、

「商品を並べて販売する」

ことがECの中心だったのかもしれません。

ただ最近は、

「情報を整理して届ける」

こと自体にも価値を作れる可能性があるのではないか、と感じています。

特にAI時代になってくると、

“誰が情報を持っているか”

よりも、

“誰が分かりやすく整理できるか”

の方が重要になってくる場面も増えていくのかもしれません。

まだまだ今回の取り組みも実験段階です。

ただ、販売店として実際にお問い合わせを受けている立場だからこそ、

「実際どこで悩むのか」

を踏まえながら情報を整理して届ける。

そういった形にも、今後何か価値が生まれてくるのではないか。

最近はそんなことを少しずつ考えるようになってきました。

今後も、実際の運営の中で感じたことを、少しずつ記録として残していこうと思っています。

同じように小規模ECを運営されている方の、何かしらの参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人
豊島 渉

エクステリア商社での営業経験を経て、ECサイト「エクストリム」を運営。

商品ページ改善、SEO、FAQ整備、AI活用など、小規模EC運営の実務改善を日々行っています。

ex-trim labでは、実際の運営の中で感じたことや改善記録を中心に発信しています。

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