先日、「新しい商品を販売したいので、PRを含めて手伝ってほしい」というご相談をいただきました。
相談をいただいた方は、オリジナル商品の販売を考えておられ、その販売方法について相談したいという内容です。
最初は、信楽焼浴槽と同じように、エクストリム内に特設ページを作り、商品の魅力や開発背景を伝えながら販売するようなイメージを考えていました。
さっそく小林さんに時間を取ってもらい、WEB会議をしていたところ、会話の中でふと思いました。
「そもそも、この商品に類似品はないのだろうか。」
販売方法を考える前に、まずは市場を調べてみることにしました。
最初は「類似品はない」と思われていた
相談をいただいた当初、先方は「こういう商品は他にはない。」というお話をされていました。
厳密には用途の異なる類似品は把握されていましたが、想定している使い方とは異なるため、「競合にはならない」という判断だったようです。(あまり具体的な内容は書けないため、少しぼかした表現になりますが…)
もちろん、それが本当なら大きな強みになります。
競合がいない。
価格競争にも巻き込まれにくい。
新しい市場を作れる可能性もあります。
ただ、私は販売方法を考える中で、本当にそうなのかを確認したくなりました。
まずは画像検索をしてみた
そこで最初に行ったのが画像検索です。
恐らく検索されるであろうデザインや特徴をキーワードに検索してみると、京都の会社が販売している類似デザインの商品が見つかりました。
もちろん、まったく同じ商品ではありません。
ただ、「競合が存在しない商品」ではなく、「似た方向性の商品はすでに販売されている」ということが分かりました。
小林さんと話をしながらこの事実に気付いたため、一度打ち合わせを持ち帰らせてもらいました。
販売方法を考える前に、この内容は先方へ共有した方が良いと思ったからです。
ChatGPTで調べるきっかけになった
画像検索で見つかった内容をレポートにまとめ、先方へお伝えしました。
するとその日のうちに、
「ChatGPTでも類似商品がないか調べてもらったところ、数点該当する商品がありました。」
とご連絡をいただきました。
今回、私が競合を見つけたことで、
「本当に類似品はないのだろうか。」
という視点で改めて調べるきっかけになったのだと思います。
ChatGPTが販売するかどうかを決めてくれたわけではありません。
ただ、調査するきっかけを作り、判断材料を増やすことには大きく役立ったと感じました。
また、この調査結果は先方にとっても、このままプロジェクトを進めるかどうかを判断する材料になったと思います。
仮にここでプロジェクトが止まれば、私たちが使った時間は結果として徒労に終わるかもしれません。
それでも私は、その方が良い場合もあると思っています。
とにかく受注を優先して「まずはサイトを作りましょう。」と進めるのではなく、一度立ち止まって市場を確認し、そのうえで進めるかどうかを一緒に考える。
長くお付き合いするのであれば、そういう姿勢の方がお互いにとって良い結果につながると思っています。
類似品があることは悪いことではない
ここで誤解してほしくないのですが、類似商品があること自体は悪いことではないと思っています。
実際、多くの商品には競合があります。
それでも売れている商品はたくさんあります。
大切なのは、
競合がいることではなく、
その中で選ばれる理由を作れるか。
価格なのか。
デザインなのか。
品質なのか。
施工性なのか。
ブランドなのか。
その商品ならではの価値をどう伝えるか。
そこが重要なのだと思います。
市場調査の結果をもとに判断していただくことになった
今回、市場調査をした結果、類似商品が存在することが分かりました。
だからといって、「販売しない方がいい。」という話をするつもりはありません。
市場調査で分かった内容を整理し、
競合状況や差別化の方向性についてお伝えしたうえで、
「この状況でも商品開発を進めるかどうか。」
という経営判断は、先方にしていただく形になりました。
販売方法を考える前に市場を見る。
そして、その結果を踏まえて商品開発を進めるかどうかを判断する。
今回の相談を通じて、改めてその順番が大切だと感じました。
特にオリジナル商品を開発する場合は、市場がなければ、どれだけ優れた商品でも認知してもらうためのコストがかかります。
テレビCMのような大きな広告だけではありません。
SNSで情報発信を続けることも、展示会へ出展することも、時間や費用という意味では立派なコストです。
だからこそ、
「市場はあるのか。」
「誰に売るのか。」
を最初に考えることは、とても大切だと思っています。
小規模ECの商品追加にも共通する話
さて、話が少しそれましたが、今回の話は商品開発とPRについての相談でした。
ただ、この考え方は小規模ECの商品追加にも共通していると思っています。
今回はオリジナル商品の話でしたが、考え方そのものは既存商品の商品追加でも同じです。
ネットショップを運営していると、
「あの商品も追加したい。」
「この商品も売れそう。」
と思うことはたくさんあります。
実際、カテゴリーを増やし続けた結果、サイト全体の統一感がなくなってしまっているショップを見かけることもあります。
ただ、限られた時間の中で商品を追加するのであれば、
需要はあるのか。
競合はどれくらいいるのか。
自分のショップが販売する意味はあるのか。
そういった勝ち筋をある程度考えてから動いた方が、結果として効率は良くなると思っています。
もちろん、市場調査をしたから必ず売れるわけではありません。
でも、何も考えずに商品を追加するよりは、成功する可能性は高くなるはずです。
「登録できるか」ではなく「登録する意味があるか」
ネットショップでは、商品を登録すること自体はそれほど難しくありません。
ただ、商品ページを作るには時間がかかります。
画像を準備する。
価格を確認する。
仕様を調べる。
送料や納期を整理する。
ページを公開した後も、問い合わせ対応やページ改善が続きます。
だからこそ、
「登録できるか」ではなく、
「登録する意味があるか」
を考えることが大切だと思っています。
今回の相談も、販売ページを作る前に市場を見ることで、商品開発を進めるための判断材料を整理することができました。
市場を見る。
競合を知る。
勝ち筋を考える。
派手な作業ではありませんが、小規模ECでも商品開発でも、この順番を大切にすることで、限られた時間やコストをより有効に使えるのではないかと思っています。
私自身も、これから商品を追加する時は、
「登録できるか」ではなく、「登録する意味があるか」
を考えながら、一つひとつの商品と向き合っていきたいと思っています。


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