先日、水上先生の「AI時代のランチェスター戦略」に関するセミナーを受講しました。
「水上先生」というのは私が勝手にそう呼んでいるだけですが、水上浩一氏は、ネットショップ運営にランチェスター戦略を取り入れた考え方を提唱されている方です。
同テーマを取り扱った書籍も出版されており、フューチャーショップの無料セミナーにもよく登壇されています。
▼この本はAmazonアンリミテッドで読みました
ちなみにエクストリムはフューチャーショップを利用していないのですが、いつも無料セミナーだけ参加させてもらっています。
ただ乗りみたいで申し訳ありません💦
今回のセミナーで特に印象に残ったのは、小規模ECが限られたリソースで成果を出すためには、売れている商品やカテゴリーへ集中することが大切だという内容でした。
取扱商品をただ増やすのではなく、すでに売れている商品や反応のあるカテゴリーを見つける。
そこへ関連商品を追加する。
関連する検索キーワードを増やす。
さらにその分野の情報を深くしていく。
一点に集中してから、その周辺へ広げていくという考え方です。
これを聞きながら、「今エクストリムでやっていることと結構近いな」と感じました。
小規模ECは、すべてを広げることができない
大手のネットショップであれば、人員も予算もあり、幅広い商品を扱いながら、それぞれのカテゴリーを育てることもできると思います。
でも、小規模ECではそうはいきません。
商品登録。
商品ページの作成。
ブログ記事。
広告運用。
問い合わせ対応。
受注処理。
一人でいくつもの業務を担当することも珍しくありません。
実際、エクストリムの規模でも手入れが行き届いていない商品ページが出てきてしまい、まれにお客様へご迷惑をお掛けすることがあります。
2,900点を超える商品を扱っていると、全部を同じ熱量で管理するのは現実的にはなかなか難しいです。
だから、
- 売れている商品は何か
- 反応があるカテゴリーはどこか
- どのキーワードからお客様が来ているのか
を見ながら、どこに時間を使うかを決める必要があります。
セミナーでは、こうした考え方をランチェスター戦略の「一点集中」として説明されていました。
集中した後に、周辺へ広げていく
一点集中というと、一つの商品だけをずっと売り続けるようなイメージもあります。
でも、今回紹介されていたのは、集中して終わりではありません。
売れている商品が見つかれば、
- 関連商品を増やす
- 用途別の商品を増やす
- サイズや仕様を増やす
- 関連する検索キーワードを増やす
- 使用する場面ごとの提案を増やす
といった形で、そこから周辺へ広げていきます。
最初から何でも扱うのではなく、まず強い場所を作ってから広げていく。
資料では、キーワード、カテゴリー、シーン、バリエーションへ展開していく流れが、生成AI時代のSEO戦略としても整理されていました。
ここが今回、個人的に面白かったところです。
ランチェスター戦略と生成AI。
一見すると、あまり関係がなさそうです。
でも、一つの分野を深く掘っていけば、その分野について書かれている情報も自然と増えていきます。
結果として、そのサイトの専門性も高くなる。
生成AIが検索結果などの外部情報を参考に回答を作るのであれば、こうした専門性のある情報が参照される可能性も出てきます。
今のところ、AIに紹介されたから翌日から売上がドンと増える、というような段階ではないと思います。
ただ、数年後に商品を探す時、
「まずGoogleで検索」
ではなく、
「まずAIに聞く」
という人が増えていても不思議ではありません。
そう考えると、今からやっておいて損はないと思いました。
エクストリムでも似たことを進めていた
エクストリムでも、これまで売れた商品やカゴ落ち商品、お問い合わせの多い商品を中心に改善を進めてきました。
商品を追加する時も、以前より
この商品を登録する意味があるのか
既存の商品とどうつながるのか
お客様はどんな言葉で探すのか
を考えるようになっています。
商品ページだけでは説明しきれないことがあれば、ブログを書く。
レビューが集まれば、見せ方を変える。
同じ問い合わせが続けば、ページやフォームを直す。
サイト内検索でよく調べられている言葉があれば、商品追加や改善のヒントにする。
こうして並べてみると、最近やっていることはバラバラに見えて、実は同じ方向を向いていることに気付きました。
特定の商品やカテゴリーについて、「ここまで書いてある店」という状態を少しずつ作っているとも言えます。
今回のセミナーを聞いて、そこはかなり腑に落ちました。
専門店は、商品をたくさん並べるだけではない
専門店というと、特定分野の商品が大量に並んでいるサイトをイメージします。
もちろん、品ぞろえは大切です。
ただ、同じ商品を仕入れることができれば、商品数だけなら他店でも増やせます。
それより、
- どんな人に向いているのか
- 商品ごとに何が違うのか
- どう選べばいいのか
- 実際にどんな問い合わせがあるのか
- 購入した人はどう評価しているのか
こういった情報まで持っている方が、「この店は詳しいな」と感じてもらえるのではないでしょうか。
セミナーでも、生成AI時代のSEOとして、歴史や背景、一次情報、ユーザーレビューなどが挙げられていました。
このあたりは、最近エクストリムでレビューを集めたり、実際の問い合わせをもとにページを直したりしていることとも重なります。
AIに引用されることを目的にはしない
今回のセミナーでは「RAG」という仕組みについての説明もありました。
ざっくり言えば、生成AIが回答を作る際に、外部の情報を検索し、その情報も使いながら回答を作る仕組みです。
つまり今後は、Googleの検索結果に自社サイトが出るだけでなく、AIが回答するための参考情報として自社サイトが使われる可能性もあるということです。
とはいえ、
「AIに拾ってもらうための記事を書こう」
とは、私はあまり考えていません。
お客様から質問されたことを書く。
実際に困ったことを書く。
売れている商品の情報を追加する。
レビューを集める。
その結果としてAIにも参考にされるのであれば、それでいいと思っています。
AI対策だから特別なことを始めるというより、今までやってきたことをもう少し深くやる。
今回のセミナーを聞いて、私にはその方がしっくりきました。
広げる前に、深くする
ネットショップを運営していると、新しい商品を増やしたくなります。
商品数が増えれば、入口も増えるように感じるからです。
私自身もそう考えて、これまでかなりの商品を登録してきました。
ただ、増やせば増やすほど管理するページも増えます。
売れている商品の説明をもう少し追加する。
関連商品をそろえる。
実際に検索されている言葉で記事を書く。
レビューや問い合わせからページを直す。
今は、新しいカテゴリーへ次々と手を広げるより、こちらに時間を使った方がエクストリムには合っている気がしています。
今回のセミナーを受けて、
「広げる前に、深くする」
という考え方がかなり明確になりました。
今まで進めてきた方向性は、少なくとも大きく外れてはいなかったようです。
そう思えただけでも、今回参加した意味はありました。
水上先生のセミナーは無料で参加できる機会もあります。
フューチャーショップのトップページに定期的に案内が出ているので、気になる方はブックマークして時々チェックしてみるのもおすすめです。





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