前回の記事で、エクストリムのサイト内検索を見直した話を書きました。

検索窓を最初から表示する。
商品だけでなく、ブログ記事も検索対象にする。
商品とブログを切り替えて検索できるようにする。
そういった改修を行ったことで、サイト内検索の利用回数は以前より大きく増えました。
改修前は1か月間で262回ほどだった検索回数が、改修後は507回、ピーク時には717回まで伸びました。
検索窓を見える場所に置くこと。
検索できる対象を広げること。
それだけでも、お客様の行動はかなり変わるのだと感じました。
ただ、サイト内検索が使われるようになると、次に気になってくることがあります。
それは、
「お客様は、サイト内でどんな言葉を検索しているのか?」
ということです。
サイト内検索の言葉が気になった
サイト内検索は、ただ商品を探すための機能だと思っていました。
もちろん、それは間違いではありません。
お客様が商品名や型番を入力して、目的の商品へたどり着く。
そのための機能です。
ただ、検索窓が使われるようになると、その検索キーワード自体にも意味があると感じるようになりました。
お客様がサイト内で検索する言葉には、
- 探している商品。
- 気になっている商品。
- 知りたい内容。
- 掲載されていると思っている商品。
そういった需要が含まれている可能性があります。
Google検索のキーワードを見ることも大切です。
ただ、サイト内検索のキーワードは少し意味が違います。
すでにエクストリムに来てくださっているお客様が、サイト内でさらに探している言葉です。
つまり、かなり具体的な需要に近いのではないかと思いました。
Search Meterで検索キーワードを見るようになった
エクストリムでは、サイト内検索のキーワードを確認するために、WordPressプラグインの「Search Meter」を使っています。

Search Meterを見ると、お客様がサイト内でどのようなキーワードを入力しているのかを確認できます。
例えば、
商品名。
型番。
サイズ。
カテゴリ名。
ブログ記事に関係する言葉。
そういった検索キーワードが見えてきます。
サイト内検索の動向を見ていると、案外「メーカー名」で検索されるケースは少ないことにも気づきました。
もちろん、すべての検索キーワードに対応できるわけではありません。
エクストリムで扱っていない商品もありますし、検索数が少ないものもあります。
ただ、何度も検索されている言葉や、明らかに商品を探している言葉を見ると、
「これは商品ページを追加した方がいいかもしれない」
と思うことがあります。

一方で、「タイル」や「ブロック」といったキーワードも多く検索されています。
これらは定価設定は比較的安くても、重量物のため送料が高くなりやすい商品です。
配送コストや破損リスクを考えると、地場の施工店様から購入いただく方が良い場合もあります。
そのため、需要を確認しながらも、あえて当店では扱わないと決める商品もあります。
ただ、これは今の体制での判断です。
将来的に配送体制や販売体制が整えば、需要に応えられるようになるかもしれません。
そういう意味では、Search Meterは今すぐ対応する商品を探すだけでなく、今後の課題を掘り起こすためにも役立っています。
検索されているのに商品がない状態はもったいない
サイト内検索のキーワードを見ていると、まだエクストリムに掲載していない商品が検索されていることがあります。
これはかなりもったいない状態です。

お客様はエクストリムの中に商品があると思って検索している。
でも、検索しても出てこない。
そのまま離脱してしまう可能性があります。
もちろん、すべての商品を掲載することはできません。
ただ、実際に検索されている商品であれば、商品追加の優先順位は高くなります。
自分の感覚だけで、
「次はこの商品を追加しよう」
と考えるよりも、実際にお客様が検索している言葉を見た方が判断しやすいです。
カゴ落ちを見て商品ページの改善優先度を考えるのと同じで、サイト内検索のキーワードも、お客様の行動から改善点を探す材料になります。
商品追加の優先順位を決める材料になる
小規模ECでは、商品追加に使える時間も限られています。
エクストリムでも、掲載したい商品はたくさんあります。
メーカーのカタログを見ると、
「あれも追加したい」
「これも追加した方がいいかもしれない」
と思う商品はたくさん出てきます。
ただ、全部を一気に追加することはできません。
商品ページを作るには、画像を準備する必要があります。
価格を確認する必要があります。
仕様を確認する必要があります。
送料や納期、注意点も整理する必要があります。
だからこそ、どの商品から追加するのかは大切です。
その時に、サイト内検索のキーワードはかなり参考になります。
実際に検索されている商品。
型番で探されている商品。
具体的なサイズで探されている商品。
そういったものは、優先的に追加する候補になります。
「お客様が探しているのに見つからない商品」
を減らすことが、結果的にサイトの改善にもつながると思っています。
面白いのは、Google検索とサイト内検索では、検索される言葉の雰囲気が少し違うことです。
Google検索では「おしゃれ」といった、雰囲気に近いキーワードが目立つことがあります。
一方で、サイト内検索では、より具体的な型番やサイズで調べられるケースが多いです。
すでにサイトへ来ているお客様だからこそ、より具体的に探しているのかもしれません。
型番で検索される商品もある
サイト内検索のキーワードを見ていると、商品によって検索のされ方が違うことにも気づきます。
例えば、グレーチングのような商品です。
グレーチングは、商品名だけで探すというよりも、サイズや具体的な品番で検索されることがあります。

幅や長さ、荷重条件などが関係するため、かなり具体的な型番で探しているお客様もいます。
今までも商品ページ内には、シリーズの品番は掲載していました。
ただ、すべてのサイズや細かな型番まで十分に拾えるような作りにはなっていませんでした。
その場合、お客様が具体的な型番で検索しても、サイト内検索でうまく引っかからないことがあります。
商品自体は扱っている。
でも、検索キーワードとしてページ内に十分に入っていない。
そうなると、検索結果に出てこない可能性があります。
これはかなりもったいない状態です。
こういった場合は、カゴ落ちしている商品や検索されている商品から優先的に、商品ページのリニューアルを進めるようにしています。
お客様は店側が思っている名前で検索しない
サイトを運営している側は、どうしてもメーカーのカタログ名やシリーズ名で商品を見ています。
でも、お客様が同じ言葉で検索するとは限りません。
商品名で検索する人もいます。
型番で検索する人もいます。
サイズで検索する人もいます。
用途で検索する人もいます。
こちらが思っている商品名と、お客様が入力する検索キーワードは違うことがあります。
サイト内検索のキーワードを見ると、その違いに気づくことができます。
これはかなり大きいと思っています。
商品ページを作る時も、
「この商品名で分かるだろう」
ではなく、
「お客様はどんな言葉で探すだろう」
と考える必要があります。
商品ページ内の言葉も見直す
サイト内検索のキーワードを見るようになってから、商品ページ内に入れる言葉も意識するようになりました。
例えば、型番で検索される傾向がある商品であれば、商品ページ内に型番をきちんと記載する。
サイズで探される商品であれば、サイズ表記を分かりやすく入れる。
メーカー名だけでなく、シリーズ名や関連する呼び方も整理する。
そういった工夫が必要になります。
もちろん、商品ページにキーワードを詰め込みすぎるのは良くないと思っています。
読みづらい商品ページになってしまうと、お客様にとって分かりにくくなります。
ただ、必要な情報をきちんと記載することは大切です。
サイト内検索に引っかかるためだけではなく、お客様が商品内容を理解するためにも必要な情報だからです。
ブログ記事のヒントになる可能性もある
サイト内検索はブログ記事も検索できるようになっているので、商品追加だけでなく、ブログ記事のヒントにもなる可能性があります。
「可能性」としているのは、まだそこまで大きな手がかりが得られていないためです(笑)
例えば最近の履歴では、「機能門柱FF対応表札」という検索がありました。
これに関連する商品ページやブログ記事はあります。
ただ、あまりに具体的なキーワードの組み合わせになると、逆にページにマッチしないケースもあります。
「機能門柱FF」というキーワードで、商品とエクステリアお役立ち情報を検索すれば、期待に近い検索結果が表示されます。
しかし、「機能門柱FF対応表札」のようにキーワードが連続すると、うまく検索結果に出ないことがあります。
現在の検索は、細かく意図を分解してくれる検索ではありません。
Google検索のように、入力された言葉から意図を推測して柔軟に表示してくれるわけではないため、言葉の組み合わせによっては結果がずれることがあります。
こういった内容を見ると、ページ内のキーワード構成や記事タイトルの作り方にも、まだ改善の余地がありそうだと感じます。
検索されている言葉は小さな声かもしれない
サイト内検索のキーワードは、お客様から直接届いた問い合わせではありません。
電話やメールのように、はっきり質問されるわけでもありません。
ただ、検索窓に入力された言葉には、
「これを探しています」
という意思が入っていると思います。
検索したけれど見つからなかった。
検索結果が少なかった。
欲しい情報にたどり着けなかった。
そういった状況があるなら、そこには改善できる余地があります。
お客様から直接クレームが来るわけではありません。
でも、検索キーワードを見れば、困っているかもしれない場所に気づけることがあります。
これは小規模ECにとって、かなり大切な情報だと思っています。
サイト内検索は改善のヒントになる
サイト内検索は、商品を探すための機能です。
ただ、それだけではないと思うようになりました。
お客様が何を探しているのか。
どの商品が足りていないのか。
どんな型番で探されているのか。
商品ページにどんな言葉が足りないのか。
どんな記事が必要なのか。
そういったことを考えるヒントになります。
サイト内検索を使いやすくすることも大切です。
でも、その後に検索キーワードを見ることも大切です。
検索窓を置いて終わりではなく、検索された言葉を見て、商品追加やページ改善につなげる。
そこまでやって初めて、サイト内検索を活かせるのだと思います。
探されているのに見つからない状態を減らしたい
ネットショップでは、どうしても新しい商品を追加することに目が向きます。
もちろん商品追加は大切です。
ただ、どの商品を追加するのか。
どの商品ページを改善するのか。
どの記事を書くのか。
その優先順位を考えることも大切です。
サイト内検索のキーワードを見ると、お客様が実際に探しているものが少し見えてきます。
検索されているのに商品がない。
商品はあるのに型番で引っかからない。
情報はあるのに記事にたどり着けない。
そういった状態を少しずつ減らしていきたいと思っています。
サイト内検索のキーワードは、派手なデータではありません。
でも、実際にサイトへ来てくださったお客様が入力した言葉です。
そこには、お客様の探しているものが表れていると思います。
Search Meterでその言葉を確認しながら、商品追加や商品ページ改善、ブログ記事作成につなげていく。
これも、小規模ECにとって大切な改善の一つなのだと思っています。

コメント