エクストリムでは以前、サイト内検索の表示方法を見直しました。
きっかけは、電話対応をしている時に感じた小さな違和感です。
お客様から、
「検索はどこからできますか?」
「商品名で探したいのですが、どこに入力すればいいですか?」
と聞かれることがありました。
パソコンで見ている方にはパソコン画面を前提に説明し、スマホで見ている方にはスマホ画面での検索場所を説明する。
そんな対応をしていました。
ただ、何度か案内しているうちに思いました。
そもそも検索したいお客様が、検索窓を見つけられない状態になっているのではないか。
これはサイト側の問題かもしれないなと感じました。
最初は検索窓を最初から出したかった
最初に考えたのは、とてもシンプルです。
「検索窓を最初から画面に表示したい」
ということでした。
パソコンの場合は、検索アイコンを押すと検索用の入力欄が表示されます。
そのため、まだ視覚的には分かりやすいと思います。
ただ、スマートフォンの場合は、ページ上部にあるハンバーガーメニューを押さないと検索用の入力欄が表示されませんでした。
私は毎日サイトを触っているので、どこに検索窓があるか分かっています。
でも、初めてサイトに来られるお客様が大半です。
自分だけが分かっている状態で、
「ここから検索できます」
と思っているのは、少し運営側のエゴかもしれないと感じました。
だから、最初から検索窓が見えている状態にしたいと思いました。
そうすれば、商品名や型番が分かっているお客様がすぐに検索できます。
特にエクストリムで扱っているエクステリア商品は、型番やメーカー名で探されることも多いです。
例えば、
- メーカー名が分かっている。
- 商品名が分かっている。
- 型番の一部が分かっている。
そういったお客様は、かなり目的がはっきりしていますし、購入意欲も高い可能性があります。
そのようなお客様が検索窓を見つけられずに離脱してしまうのは、かなりもったいないと感じました。
そこで小林さんに相談しました。

検索窓を最初から表示したいです。検索したいお客様に、検索場所を探させたくないんですよね。

確かに、検索する意思があるお客様にとっては、最初から見えていた方が分かりやすいですね。
最初はそれくらいの相談でした。
検索するお客様はかなり濃いかもしれない
サイト内検索を使うお客様は、ただ何となく見ている方とは少し違うと思っています。
もちろん全員ではありません。
ただ、検索するということは、何かしら探したいものがあるということです。
- 商品名を知っている。
- メーカー名を知っている。
- 欲しい商品の方向性が決まっている。
- 比較している商品がある。
そういった可能性があります。
ネットショップの場合、こうしたお客様を逃してしまうのは大きな損失です。
広告で集客することも大切ですが、すでにサイトへ来てくださっているお客様が目的の商品にたどり着ける状態を作ることも同じくらい大切だと思っています。
話しているうちに検索対象の話になった
ただ、小林さんと話しているうちに、単に検索窓を表示するだけでは少しもったいないという話になりました。
当時のサイト内検索は、主に商品を探すためのものでした。
しかも検索対象は「商品名」、つまりページタイトルだけでした。
そのため、大手モールのように商品名に特徴や品番などのキーワードをたくさん入れないと、検索に引っかかりにくい状態でした。
もちろん商品を探す機能としては大切です。
ただ、商品名をむやみに長くすることは、逆にお客様を混乱させる可能性もあると思っています。
そのためエクストリムでは、商品名には基本的に余分なキーワードを詰め込みすぎないようにしています。
結果として、サイト内検索をしてもキーワードに引っかからないという問題が出ていました。
そこで今回の改修では、商品名だけでなく、商品ページ内の本文も検索対象にできるようカスタマイズしていただきました。
そして、エクストリムには商品ページだけでなく、ブログ記事もたくさんあります。
せっかく記事を書いているのに、ブログが検索結果に出てこないのであれば、お客様が知りたい情報にたどり着きにくいかもしれません。

検索窓を出すなら、検索対象も見直した方が良いかもしれませんね。

商品だけではなく、ブログも検索できるようにするということですか?

そうです。商品だけではなく、ブログ記事も検索対象にすれば、お客様が探している情報にたどり着きやすくなると思います。それにこれだけ記事があるんですから、活かさないのはもったいないですよ。
この提案を聞いて、確かにその通りだと思いました。
お客様が探しているのは、必ずしも商品そのものだけではありません。
比較記事を知りたい。
対応する表札を知りたい。
選び方を知りたい。
そういった疑問を持って検索することもあります。
その時に商品だけしか表示されないと、せっかく記事にしている情報が活かせません。
商品だけではなく、ブログも検索できるようにした
そこで、検索対象を見直しました。
これまでのように商品だけを探すのではなく、ブログ記事も検索結果に出せるようにしました。
さらに、
商品だけを検索する。
ブログ記事だけを検索する。
商品とブログをまとめて検索する。
というように、検索対象を選べる形にしました。
これはかなり良い改善だったと思っています。

実は今まではWordPressのプラグインを使って、ブログ記事は検索結果に出ないように制御していました。
というのも、当時は
検索=商品を探すもの
という考え方だったからです。
ブログも検索結果に出てきてしまうと画面がごちゃごちゃしてしまう。
それならブログは除外した方が、商品を探しているお客様には分かりやすいだろう。
そう考えていました。
ただ、今回の改修によって、
商品を探しているお客様には商品を。
情報を探しているお客様にはブログ記事を。
両方を見たいお客様には商品とブログの両方を。
お客様の目的に合わせて検索できるようになりました。
これによって、検索結果からブログ記事を除外するためのプラグインも不要になりました。
結果的に、サイトのセキュリティ面や速度面にも副次的に良い影響があるのではないかと思っています。
ブログ記事もサイト内の資産だと思っている
エクストリムではこれまで多くの記事を書いてきました。
商品選びのポイント。
よくある質問。
展示会で見た内容。
メーカーへ確認した情報。
お客様から実際にいただいた問い合わせ。
そういった内容をブログや商品ページに反映しています。
ただ、いくら記事を書いても、見つけてもらえなければ意味がありません。
Google検索から来てもらうことも大切です。
ただ、すでにサイト内にいるお客様が、必要な情報を探せることも大切です。
サイト内検索を改善することは、これまで積み上げてきた記事を活かすことにもつながると感じました。
小さな導線でもお客様の行動は変わる
検索窓を最初から表示する。
検索対象を広げる。
商品とブログを切り替えられるようにする。
ひとつひとつは小さな改善です。
システム的には大きな変更を実施していますが(笑)
ただ、お客様からすると、
探したい時にすぐ探せる。
知りたい情報にたどり着きやすい。
商品だけでなく、関連する記事も見つけられる。
という違いになります。
ネットショップでは、こうした小さな導線の差が意外と大きいと思っています。
実際にサイト内検索の利用数を集計すると、改修前は1か月間で262回の利用でした。
それが改修後は507回、ピーク時には717回まで伸びました。

検索窓を見える場所に置くこと。
検索できる対象を広げること。
それだけでも、お客様の行動は大きく変わるのだと感じました。
商品ページを作ることも大切です。
ブログを書くことも大切です。
ただ、それと同じくらい、
お客様が必要な情報へたどり着ける導線を作ることも大切なのだと思います。
最初の要望から改善範囲が広がった
今回の改修は、最初は
「検索窓を最初から表示したい」
という私の要望から始まりました。
ただ、小林さんと話していく中で、
検索対象を広げる。
商品とブログを切り替えられるようにする。
ページ内の情報も探しやすくする。
という改善へ広がっていきました。
自分だけで考えていたら、おそらく検索窓の表示だけで終わっていたと思います。
でも、相談することで
「せっかくなら検索機能そのものも見直した方が良い」
という方向に進めることができました。
こういう改善は、地味ですがかなり大切だと思っています。
探したいお客様を迷わせたくない
ネットショップを運営していると、どうしても新規集客に目が向きます。
アクセスを増やしたい。
検索順位を上げたい。
広告の成果を良くしたい。
もちろんそれも大切です。
ただ、せっかく来てくださったお客様が、サイト内で迷ってしまうのはもったいないです。
特に検索する意思があるお客様は、目的がはっきりしている可能性があります。
そのお客様が、検索窓を探して迷ってしまう。
商品名で検索しても、知りたい記事にたどり着けない。
それは改善できる余地があると思いました。
今回のサイト内検索の改修も、見た目上は大きな施策ではありません。
ただ、
探したいお客様を迷わせない。
商品だけでなく情報にもたどり着けるようにする。
これもネットショップにとって大切な改善の一つなのだと思っています。


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